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実印が欠けた!印鑑登録の変更手順と旧実印の安全な処分・供養方法

実印の変更手続き
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日々の暮らしにはほとんど出番がない。
だけど人生の「ここぞ」というところでスポットライトがあたる、まるで大御所俳優のような存在、それが実印。

「出番はほんの一瞬なんです。でもめちゃくちゃ重要な役どころなんで、ぜひお願いします!」って感じでキャスティング。
なのに、約20年間に数回の出番で丸い外枠部分が欠けてしまいました……。
(ちなみに材質は白水牛)

残念ですが、欠けちゃったモノは仕方がない。
いつになるかは不明ですが、次の出番に備えて新しい実印を登録してきました。

この記事では、実印が欠けてしまった場合などに新しい印鑑で「印鑑登録」をしなおす改印の方法旧実印の安全な処分方法についてご紹介します。

この記事でわかること
  • 実印を変更する方法(印鑑登録をしなおす手続き)
  • チタン製印鑑のメリット
  • 欠けてしまったり使わなくなった印鑑の安全な処分方法
新しい実印はチタン製にしました
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「脱ハンコ」時代でも印鑑登録をしておく理由

2020年から始まった行政や民間企業による「脱ハンコ」の取り組み。
戸籍関連など重要な書類でも押印が不要になっているようですね。

それでもまだ不動産や相続関連など重要な契約や手続きを行う際には実印と印鑑証明書が必要な場面もあり、2023年現在も「もう実印は必要ない」とは言えない状態です。

やっぱりまだ必要
印鑑証明書が必要になる主なシーン
  • 賃貸物件(アパートやマンションなど)を契約する時
  • 不動産(マンション、一軒家など)の売却や購入・ローンを組む時
  • 死亡保険金の受け取りや遺産の相続手続きをする時
  • 自動車の購入や売却時
  • 新しく会社を設立する時

私の場合、これまでに「賃貸物件の契約」と「相続手続き」で必要になりました

実印(印鑑登録)の変更方法

印影を比べて使用者の同一性を証明するための「印鑑証明書」なので、部分的にでも実印が欠けて印影が変化してしまえば、その効力を失ってしまいます。

役所へ出向く手間はかかりますが、新しい印鑑を用意して「印鑑登録」をしなおしましょう。

  • STEP-1
    新しい印鑑を用意する

    一般的に男性用が直径15~18mmの丸印、女性用が13.5~15mmの丸印

  • STEP-2
    破損した実印の印鑑登録を廃止する

    印鑑登録証も窓口で返却(廃棄)

  • STEP-3
    新しい印鑑を実印にするために印鑑登録する

    新しい印鑑登録証を交付してもらう(必要であれば印鑑証明書も)

印鑑登録証(印鑑登録カード):印鑑登録をしたら交付されるカード
印鑑証明書(印鑑登録証明書):本人の登録した印鑑であることを公証する書類

新しい印鑑を準備する

使う回数が少なくても重要な場面で必要なモノだからこそ、耐久性が高く、きれいに捺印できるものにしたいですよね。

私は今回「欠けにくく、手入れが簡単で、鮮明に捺印できる」と評判の「シルバーブラストチタンの印鑑」を購入しました。

チタン製印鑑の良いところ
  • 頑丈で欠けたり摩耗しにくい
  • 朱肉ノリが良く、かすれやムラのない鮮明な捺印ができる
  • 適度な重量感があり、軽い力でもきれいに押せる
  • 水洗いもできて手入れが簡単
  • サビにくく、金属アレルギーも起きにくい
  • スタイリッシュに見える

お手頃価格なのに口コミが良いので決めたのですが、実際に届いたモノもすごく良い仕上がりでとても満足しています

役所で実印の改印手続きをする(マイナンバーカード持参なら当日完了)

印鑑登録の手続きは、市区町村の役所で行います。
本人が顔写真付き身分証明書を持参して手続きする場合、当日中に登録を済ませることが可能です。
※どうしても本人が役所に行けない場合、委任状を用意すれば代理人に申請してもらうこともできます。

実印の改印手続きに必要なもの
  • 印鑑登録証(印鑑登録カード)
    ※マイナンバーカードを利用するため返納している場合はマイナンバーカード
  • 登録している(廃止したい)実印
  • 新しく実印として登録したい印鑑
  • 身分証明書
    (運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど官公署発行で顔写真付きのもの)

お住まいの市区町村の役所窓口で
「印鑑登録廃止」と、新しい印鑑での「印鑑登録申請」を行います

(2枚の申請書を記入して窓口へ提出)

私の場合は最初に「実印を新しいものに変更したい」と伝えると「印鑑登録廃止申請書」と「印鑑登録申請書」の2枚を一緒に渡されました

これまで使っていた実印の印鑑登録を廃止

窓口で備え付けの「印鑑登録廃止申請書」に必要事項を記入、登録を廃止したい印鑑を押印して提出すれば、その印鑑登録を廃止できます。
※身分証明証としてマイナンバーカードを提示します。

このとき旧印鑑登録カードは窓口に返却しました

新しい印鑑での印鑑登録

旧実印の登録廃止手続きができたら、続けて「印鑑登録」手続きを行います。

廃止手続きと同じように「印鑑登録申請書」に必要事項を記入、新しく実印にしたい印鑑を押印して提出します。

窓口でも印影の登録用に新しい印鑑を2回押印されました

新しい「印鑑登録証(印鑑登録カード)」の交付

新しい印鑑で印鑑登録をすませた後10分ほどで新しい実印の「印鑑登録証(印鑑登録カード)」を受け取ることができました。

マイナンバーカードは本人しか使用できない(本人でないと印鑑証明書を発行できない)ので、代理人に依頼する可能性もあるなら印鑑登録証(印鑑登録カード)を持っておきましょう。
※印鑑登録証(印鑑登録カード)と、印鑑登録設定をしたマイナンバーカードは両方持つこともできます。

印鑑登録証(印鑑登録カード)の交付手数料について
私の住む自治体では、初めて印鑑登録をする場合や婚姻等による氏名の変更時、転出時には印鑑登録証(印鑑登録カード)の交付手数料は無料ですが、実印を紛失した場合や印鑑登録証(カード)を破損した場合など「本人の申請で再登録・再交付する場合」には手数料(数百円)が必要でした。

私はマイナンバーカードも使えたので、相続手続きの際にコンビニで「印鑑登録証」を発行できてとても助かりました

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印鑑登録を廃止した旧実印はどうする?

「認印」として使用する

実印としての効力がなくなっても、破損していなければ「認印」として使用できます。

悪用防止に印面を破損させてから処分する

印鑑そのものが使える状態で捨てた場合、廃棄申請を行っていても悪用される可能性がゼロではないため、念のためカッターなどで数か所削ってから捨てるとより安心です。

街のハンコ屋さんや神社に引き取ってもらう

毎年10月1日の「印章の日」に印鑑を供養している神社があり、最寄りの取り次ぎ店舗に持ち込んだり郵送してお願いすることも可能です。

全国の「はんこ屋さん21」に持ち込みの場合(チタン製もOK!)

毎年10月1日に東京の下谷神社にて行われる「印納祭」で供養していただけるそうです。
2022年時点でチタン製印鑑も対象となっています。

対 象/象牙、水牛の角、木材、チタン、天然石などを彫刻した印鑑
対象外/シャチハタ、浸透印、ゴム印、印鑑ケースなど

\ 持ち込みできる店舗をチェック /

「全日本印章業組合連合会」加盟店へ持ち込みまたは郵送で依頼する場合

毎年9月の最終日曜日に京都の下鴨神社にて行われる「印章祈願祭」にて供養していただけるそうです。
いくつかの加盟店サイトで確認したところ、2022年時点でチタン製印鑑は対象外のようでした。

対象外/樹脂(プラスチック)、金属(チタンなど)の燃えない材質の印鑑や印鑑ケースなど

\ 郵送での供養依頼方法もチェック /

実印の劣化が気になったら改印を検討しましょう

実印の劣化が気になる場合には、重要な手続きが必要になる前に改印を検討してみてください。

\ 実印の改印手続き /
お住まいの市区町村の役所窓口で「印鑑登録廃止」をしてから「新しい印鑑で印鑑登録申請」

本人が顔写真付き身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)を持参して手続きする場合、当日中に登録を済ませることが可能です。

印鑑登録は自治体が管轄しているので、不明点があればお住まいの市区町村の役所にお問い合わせください

新しい印鑑をお探しの場合は、手頃な価格でも劣化しにくく、鮮明に捺印できるチタン製の印鑑がオススメです。

おまけ:かわいいハンコ

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