私の地元は地方都市の山間部にあり、最寄りの駅も無人でICカードも使えない田舎です。
そのため、進路が決まり次第、自動車教習所へ通うのが「普通」の流れでした。

最寄りのスーパーへも車必須だから、1人1台プラス軽トラの家も珍しくないよ
そんな田舎で育ちながら、現在40代前半の私は運転免許証をこれまでに一度も取得していません。
その理由と、現在の暮らしの中で思う運転免許の必要性について綴ります。
運転免許をとるか、とらないか、迷っている方の検討材料のひとつになれば幸いです。
私が運転免許をとらなかった理由
自動車教習所へ通うお金がなかった
同年代の友人たちは学生のうちに親の援助で自動車教習所へ通った子が多かったですが、我が家は経済的に余裕がなかったために費用をアルバイトで稼ぐ必要がありました。
就職後に貯蓄ができた頃には仕事が忙しく、今度は教習所へ通う時間的余裕がありませんでした。
安全に運転できる自信がない
日常生活の中でも動きが鈍く、運転系のゲームも苦手。
そして歩いていても脇見や考え事をしながらいきなり立ち止まったり方向転換することがあり、後ろから来た自転車にチリンチリンと鳴らされるような人間なので、安全運転できる自信がありません。
現在の生活と運転免許の必要性
都市部での日常生活では困らないが…
徒歩数分以内にスーパーやコンビニ、病院があり、日常の移動は公共交通機関で問題ありません。
仕事についても運転免許の必要がないデスクワークのため、普段は全く必要を感じません。
ときどきチャンスを逃した気分になることも
年に数回は「車の運転ができたらなぁ」と思うこともありました。
運転要員になれない負い目から、自分から友人を遠方への旅行に誘いにくかったり、DIYなどにチャレンジしたくても大きな資材や重いものを買えない時は不便に感じています。
親が高齢になってからの田舎暮らしで運転免許の必要性を痛感
田舎に住む親の通院や介護が始まると、運転できる家族がいないとかなり不便です。
通院はもちろん、それなりに品揃えのあるスーパーや美容室、歯医者など、どこへ行くのも車でなければ行けません。
そのため現在は運転免許を持つ家族の負担も大きいために気をつかいます。
運転できない独居のご近所さんもとても不便そうで、将来的に自分が実家へ戻って暮らすのはやっぱり無理だなと痛感しています。
ライフステージの変化も考慮して判断しよう
私自身は現在「介護」のために二拠点生活をおくっていますが、周囲では「就職・転職」や「子どもの通園・通院」のために運転免許が必要になったという方も多いです。
新卒時に運転免許不要の仕事に就いても、数年後に転職を考えたり将来的にUターンで田舎暮らしをする可能性があるならば、免許を持っていて損はありませんね。
実際に都市部から郊外へ転居し「こんなに車社会だと思わなかった」と嘆いている知人もいます。
いざ必要となっても急に乗ることはできないので、費用と時間の都合がつくならば学生の間の長期休暇や子どもを授かる前など、早めに取得しておくのが良さそうです。
運転免許はとれるならとった方が良い
もし今自分に子どもがいたら、都市部で暮らしていたとしても運転免許の取得は勧める気がします。
自分の暮らしを助けてほしいという下心もなくはないですが、自分で運転をできないために興味があっても行けていない場所があったり、人の世話になることで余計な気をつかうストレスを知っているからです。
ただ、現在の私もやはり安全運転できる自信はないので、世のみなさまを危険な目に合わせないためにも私個人が運転免許を持っていないことは悪い決断ではなかったと思っています。

でもキャンピングカーで旅行とかは憧れる……
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