一人暮らしでの引越しって、ご挨拶まわりが必要なのか、不要なのか、ちょっと迷いますよね。
最近は「しなくても失礼じゃない。むしろリスク回避。特に女性は挨拶不要」という考えが増えていて私も共感ですが、長年一人暮らしを続けてきて、挨拶をしておくべきだと感じる相手や「挨拶していた(してもらっていた)から安心できた」というケースもあったので、その際の手土産や挨拶文の例などを私自身の経験をもとに書き留めておきます。

これから初めての一人暮らしをする方や、転居を予定している方の参考になれたら幸いです
賃貸一人暮らし歴は25年以上で現在進行形。学生向けワンルーム、女性限定マンション、分譲賃貸マンション、大家さん敷地内アパート、低層広めアパートなど、いろんなタイプの賃貸物件を経験。物件巡り&不動産屋さんとの雑談が好き。
一人暮らしなら引越しの挨拶はしなくても大丈夫?
以前は単身の引越しでも「両隣と真上・真下のお部屋くらいは挨拶すべき」と言われていましたが、最近はプライバシーや防犯の観点から引越しの挨拶をしなくてもマナー違反とは言われない時代になりました。
「挨拶がなくても失礼だと感じない」「突然知らない人に来られても居留守を使う」との声も多く、都市部の不動産会社では「わざわざ女性の一人暮らしを知らせるのは危険!挨拶は不要」とアドバイスされることもあるそうなので、不安な場合は「引越しの挨拶」はしなくて大丈夫です。
管理人さんには入居時に挨拶をして、他の入居者には廊下で会った時に軽く挨拶すれば問題ないでしょう。

私の経験では女性限定マンションは手土産持参の丁寧な挨拶が多かったです
引越しの挨拶をするメリットと訪問のポイント

防犯対策などから「引越しの挨拶はしない」という選択もありますが、挨拶をしておくと「きちんとしている人」という印象を与えて「引越し時の騒音や多少の生活音で苦情を言われる可能性が減る」というメリットがあります。
さらに対面で挨拶していると「廊下などで見かけた人が入居者かどうかを見分けやすい」という安心感もあるので、内見時の雰囲気や不動産屋さんのアドバイスも参考にしながら、入居後の自分自身がより安心して暮らせるよう判断しましょう。

事前情報のなかった引越しの騒音に驚いたり、外廊下で電話している人が入居者なのかわからずモヤモヤしたり、挨拶されていた方が安心できたかもと感じることも何度かありました
引越しの挨拶をしたほうが良い相手と手土産の例
「挨拶まわり」はしなくても問題ないですが、荷物の搬入時などに迷惑をかける可能性があるお部屋の方、困った時にお世話になったりゴミ出しなどのルールを教えてもらう大家さん、管理人さんには早めに挨拶しておくことがおすすめです。
荷物の搬入や騒音で迷惑をかける可能性がある方(隣や上下階など)
新しい住まいに荷物を搬入する際、どうしても廊下を塞ぐことになってしまったり、お部屋の位置によっては玄関や窓のすぐ前にトラックを止めることになったりもします。
新しく購入した家具や家電の搬入・組み立てなどで入居後しばらくは騒音をたてる可能性もあるので、事前に「この期間に引越し作業をしますので、しばらく物音などでご迷惑をおかけする可能性があります」とご挨拶できているほうが、お互いに心配や不快感を感じることなく過ごせます。
「直接会って話すのはちょっと……」という場合は、ごく簡単な挨拶文と引越し作業予定日、名前(性別がわからないように名字だけでOK)を書きそえたコンパクトな手土産を郵便受けに入れておきましょう。



迷惑をかけてしまわないか心配なら、事前に挨拶しておきましょう
大家さん(同じ建物や近所にお住まいの場合)
大家さんが同じ物件内や近所にお住まいだったり直接管理をされている物件では、鍵の受け渡しやゴミの出し方の説明のため入居時に直接お会いする機会がありました。
もし契約の際に大家さんと直接会う可能性があると聞いた場合には、ご挨拶の用意をしておくと良いでしょう。
入居後に何かトラブルがあった場合もスムーズにやりとりしたいので「きちんとした人だな」という印象を持ってもらって損はありません。


大家さんへのご挨拶は、ほかの入居者よりも少し良い手土産をお渡ししました
管理人さん(常駐の物件や鍵の受け渡しなどで対面する場合)
以前住んでいたマンションで管理人さんが常駐されている物件があり、共有エリアの日常的なお掃除や不在時の荷物の受け取りなどでとてもお世話になりました。
「管理人は仕事なんだから特別な挨拶は不要」との意見もありますが、入居後に設備の不具合があったり停電や住民間のトラブルが起こった際に直接相談する相手になるので、常駐の管理人さんがいらっしゃる場合はきちんとご挨拶しておくことをおすすめします。


管理会社の規則として手土産をお断りされる場合もありますが、一応用意して伺います
直接会わずに挨拶文を添えた手土産だけ渡す場合(例文あり)
挨拶に行っても留守だったり、在宅でも居留守を使われる可能性もあるので、出てきてもらえない場合や「対面の挨拶は避けたい」という場合には、挨拶文を添えた手土産を郵便受けに入れておきましょう。
非接触でも最低限の挨拶ができ、最低限のメッセージを印刷した挨拶状なら性別なども隠すことができます。
はじめまして。
○○(部屋番号など)に引越して参りました○○(名字だけでOK)と申します。
書面でのご挨拶で失礼いたします。
○月○日〜○日の間に荷物の搬入を予定しております。
お騒がせするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
心ばかりの品ではございますが、どうぞお受け取りください。
○○(名字だけでOK)


「御挨拶」の熨斗をつけたコンパクトな手土産がおすすめ!パッケージに簡単な挨拶文が印刷されているものも便利です
賃貸一人暮らしで引越しの挨拶が必要かどうか迷ったら
ファミリー向け物件や一軒家に引っ越す場合は事前の挨拶まわりが必要だと思いますが、単身者向けの物件に引っ越す場合はかしこまった挨拶はなくても許される時代になっています。
もし悩んだ場合には、内覧や契約の時に不動産会社の担当さんと雑談しながら「引越しの挨拶まわりはしない予定ですが、問題ないですか?」と聞いてみてください。
「問題ないですよ」「管理人さんと大家さんにだけはご挨拶された方が良いですよ」などアドバイスしてもらえるはずです。

安心して新生活をおくれるよう祈っています
\ この記事へのコメント /
いまどき特に挨拶されなくても失礼とか思わないですよね
応援です!
リスキリングネコドットコムさん、応援コメントありがとうございます!
そうですね、(一人暮らしでは特に)賃貸での引越し挨拶文化はなくなっていきそうですねー☺︎