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平安時代が舞台の姉弟入れ替わりラブコメ漫画「ざ・ちぇんじ!」

本を読む人
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2024年の大河ドラマ「光る君へ」をきっかけに、平安時代に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

私は映像作品やマンガの歴史モノが結構好きなんですが、戦国時代よりもっと想像を広げやすい時代が好きで、平安時代の権力争いや男女間のドロドロな感じ、装束や建物も魅力的で大好物です。

そこでこの記事では、これまであまり歴史モノを読んでこなかった方でも楽しく一気読みできる「平安貴族社会を舞台にしたラブコメ作品をご紹介します。

最初に読んだのは30年くらい前なのですが、引越しで手放したあとも読みたくなって電子書籍で買い直しました。

「えらく古いマンガだな!」と思われるかもですが、今読み返しても面白くて、気楽に平安時代に触れることができるのでおすすめです!

記事の最後には「もっと平安モノ読みたい!」と思った方におすすめの長編マンガもご紹介します

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ざ・ちぇんじ! (山内直実 / ‎白泉社)

平安時代後期に書かれた「とりかえばや物語」(原作者不明)を下敷きに、氷室冴子さんが少女向けに親しみやすくアレンジした小説「ざ・ちぇんじ! 新釈とりかえばや物語」が原作です。

昭和62年に山内直実さんの絵でマンガ化されました。

宮廷貴族社会を舞台に、「活発で若君として育った姉」と「病弱で姫君として育てられた弟」が、それぞれ姓を偽ったまま宮中に出仕することで巻き起こる騒動を描いた恋愛コメディー。
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「とりかえばや物語」の「とりかえばや」とは、「取り替えたいなあ」と言う意味だそう

あらすじ

権大納言家に1日違いで生まれ「若君として育った姉」の綺羅君と、「姫君として育てられた弟」の綺羅姫、ふたりの物語。

幼い頃から活発で男勝りな姉は自ら好んで男児の格好をしていたが、母親によって女装させられていた弟は「男の子に戻りたい」と思っていた。

女であることを隠したまま官職を得、男装で宮中に出仕することになった綺羅君(姉)はなんと右大臣家の姫との結婚も決まってしまうが、なぜか同僚貴族の遊び人、宰相中将(さいしょうのちゅうじょう)にまでも好意を寄せられてしまう。

さらに、尚侍(ないしのかみ)として女装したまま宮中に出仕した綺羅姫(弟)にも入内(天皇との婚姻)話まで持ち上がってしまい大ピンチ。

昔一度だけ出会った乙女(実は姉の方の綺羅)を一途に思い続ける主上(天皇)を騙し通し、ふたりの綺羅が本来の性で生きるため、絶対に失敗できないとりかえ作戦が決行される。

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感想・おすすめポイント

よくあるSF的な精神と肉体の入れ替わりではなく、双子のなりすましモノでもなく、異母姉弟が性別を偽って生活する「入れ替わり」ドタバタ劇がとても面白いです。

そして絵が好き!平安貴族の居住空間や装束の描写はとても難しそうなのに全く不自然なことがなく、そのビジュアル的な魅力は生かしながらも見疲れない密度で描写されています。

会話表現は現代風ですが、平安時代ならではの言葉が新鮮で、随所にさらりと解説が盛り込まれているため混乱せずに読み進めることができました。

全2巻という程よいボリュームで、テンポ良く展開する恋愛コメディーだから歴史に詳しくなくても楽しめるはず。

そしてもう言っちゃいますけど、ちゃんと納得できるハッピーエンド!
なので読後の気分が良い作品です。

\ぜひ読んでみてください/
宮廷貴族社会を舞台に、「活発で若君として育った姉」と「病弱で姫君として育てられた弟」が、それぞれ姓を偽ったまま宮中に出仕することで巻き起こる騒動を描いた恋愛コメディー。
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物語の舞台は平安だけど、ちょっとしたところに昭和の香りも漂う、それもまた良し

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平安時代が舞台の長編マンガもおすすめ

「ざ・ちぇんじ!」は全2巻ですぐ読めちゃうのですが、他にも「平安時代を舞台とするおすすめマンガ」があるのでご紹介します。

なんて素敵にジャパネスク

サクっと読める「ざ・ちぇんじ! 」を面白い!と思った方は、氷室&山内コンビの傑作「なんて素敵にジャパネスク」もぜひ読んでみてください。

初恋の人を一途に想いながら独身主義を主張する、内大臣家のおてんば姫が自身の結婚問題で騒動を起こしたり、政治陰謀事件を解決して行く物語です。

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応天の門

のちに「学問の神」と称される若き日の菅原道真と「六歌仙」の一人として有名な在原業平。
このふたりがバディとなり、京で起こる怪奇事件を解決していく平安サスペンス。

美しい絵と魅力的なキャラ設定で、どんどん惹き込まれる作品です。

\宝塚歌劇で舞台化されました/
著:灰原 薬
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源氏物語 あさきゆめみし

平安時代を舞台にしたマンガの中では一番有名なんじゃないでしょうか。

光源氏と女性たちの艶やかな恋愛と苦悩を紡いだ大作「源氏物語」を、繊細に美しくビジュアル化した傑作です。

「光る君へ」を見終わった頃にじっくり読み返したいですね。

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平安時代に興味のある方はぜひ読んでみてくださいね

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