昨日の朝ドラ「虎に翼」(40話)がすごすぎて、何度も見返しては号泣しています。
泣きすぎて目元がヒリヒリと痛いくらい。
本当に面白くて登場人物もみんな魅力的で、毎日の放送を楽しみにしているドラマだけど、やっぱり戦争が描かれるとつらい。
うちは父方の祖父も母方の祖父も2人とも戦死しているので、家族に挨拶して出征するシーンは特に重く感じます。
私の祖父や祖母も、あんな言葉を交わしたのだろうか。
あんなふうに、我が子を託していったのだろうか。
幼かった父の目に、母の目に、どんな祖父が映っていたんだろうか。
ずっと「うちの親は生きてる子よりも死んだ先祖の方が大事なの?」って思うことが多くて、呪縛のようなものを感じながら育ってきたけれど、もしかしたら、父も母も心の中に残る朧げな両親に褒めてもらいたくて必死だったのかもしれない。
🐯 #トラつばプレイバック 🪽
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) May 24, 2024
見送りのとき。
神妙な面持ちの寅子を、変顔で笑わせようとする優三。うまく笑えなかった寅子ですが、優三を追いかけて…。優三は、あふれ出る涙をこらえ、笑顔で旅立ちました。#虎に翼#伊藤沙莉 #石田ゆり子 #岡部たかし #森田望智#山田忠輝 #二ノ宮陸登 #仲野太賀 pic.twitter.com/Tn63rUUw49
(この映像の少し前)出征当日、我が子を抱き顔を埋めながら「もう少しだけ」というシーンがあって、表情が映っていなくてもどれだけその子が愛しいか、この匂いを、この重みを忘れたくないという気持ちが伝わってきて、ここからもう涙腺決壊でした。
そして見送りのシーン。
夫を呼び止め全力の変顔を見せる「トラちゃん」と、さらに変顔で応える「優三さん」。
こんなに泣かせる変顔、もうないんじゃないかな。
先に出征した「お兄ちゃん」と「花江ちゃん」のように抱き合い「大好き」と伝える別れもせつなかったけれど、この状況で変顔を交わし、涙をこらえる二人の笑顔がとんでもなく愛しく、苦しい。
この光景を優しく包む曲『You are so amazing』も心に沁みます。
メインテーマとして耳馴染みのある曲だけど、初めて歌声が入っていました。
(ベルアンドセバスチャンのヴォーカリスト、スチュアート・マードックさんの歌唱)
音楽担当 森優太さんのコメントによると、〈全ての女性と、生きづらさを抱えている人たちに送る曲〉を目指して作られたそう。
You are so amazing
あなたはとても素晴らしい
「トラちゃんができるのは、好きに生きることです」
「頑張んなくても良い、トラちゃんが後悔せず、心から人生をやりきってくれること、それが僕の望みです」
どんな時でもトラちゃんの一番の味方、優三さんの気持ちとも重なるやさしい曲。
泣くだけ泣いたら、現実を生きます。
好きに生きるのも後悔しないのも難しいけれど、現代の日本に生きる私はたぶん、生きづらさと同じくらいの自由にも恵まれているはず。
毎朝のドラマを楽しめるくらいに穏やかな日々がずっと、続きますように。
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